プロペシアを飲むと勃たなくなる?男性機能障害への心配点とは?
生活改善薬ってご存知ですか?
2000年前後からよく耳にするようになった言葉ですが、名前のとおり生活を改善するお薬になります。
お薬の種類でいくと、ED治療薬やAGA治療薬、経口避妊薬、禁煙補助薬など疾病の治療を目的としない医薬品のことを指します。どれも病気とは言えない状態ではありますが、日常生活を円滑に過ごすためにはどれも治療を行っていきたいものであると言えます。特に男性の場合、EDとAGAの2つの症状は男性としての魅力を落としてしまう可能性のある症状ですので一刻も早く治療を行いたいところです。
今回はそんな中、AGA治療薬であるプロペシアがEDになってしまいペニスが勃たない副作用があるということがインターネットでも有名となっているため実際にプロペシアについていろいろと調べてみることにしました。あなたは髪の毛をとりますか?それとも勃起をとりますか?
目次
プロペシアはどんなお薬なのかを理解しましょう。
プロペシアはAGA治療薬であり外用薬ではなく内服薬となります。もともとは前立腺肥大の治療薬として使用されていましたが、その後毛髪の成長サイクルを改善させる効果があることがわかりAGA治療薬として認可されました。
日本でも認可されており、2015に特許が満了となったことで各社からプロペシアジェネリックも登場しております。
プロペシアの効果や作用とは?
プロペシアのAGAに対する作用機序は男性ホルモンであるDHT(ジヒドロテストステロン)の生成に必要な5-α還元酵素のうち2型を阻害する働きがあり、それによりDHTの生成を抑制することになります。
このDHTは毛髪の毛乳頭細胞に存在する男性ホルモン受容体と結びつくことで、毛髪の成長サイクルを乱れさせ成長期を短くさせます。それにより脱毛が促進しAGAの原因となってしまいます。AGAに悩む男性の脱毛箇所には通常よりも多いDHTが存在しているため、このDHTを抑制させるのがプロペシアの効果となります。
プロペシアの臨床結果では98%の人に効果があり、髪の毛が増えたり、髪の毛の質が変わった方など目に見える効果があった方は1年間の使用で58%、2年間の使用で68%と継続的に使用することで徐々に効果を発揮していくことがわかっております。
【飲むAGA治療薬】プロペシア 1mg
日本でも認可されているプロペシアは内服タイプのAGA治療薬の代表的存在のお薬です。
男性ホルモンの一種であるDHTの生成を抑制し髪の毛の成長サイクルを改善させることができます。3年間の臨床試験では98%の方に現状維持以上の効果のあったAGA治療薬です。
薄毛効果を発揮するまでに最低でも6ヶ月は使用するようにしましょう。
プロペシアの副作用と注意点まとめ
このように、プロペシアのAGAに対する効果は非常に高いことがわかりますが、副作用や注意点があります。
まずは、男性のみが服用できるもので、女性は服用することができません。特に妊娠している方の場合、プロペシアの成分は胎児の生殖器に影響を与えてしまう可能性があります。これは成人した男性には悪影響のDHTですが、胎児や小児といった成長期には生殖器の生成に関わる非常に重要なホルモンだからです。そのため、女性や未成年などは使用ができません。また、これにより使用者も服用中止して1ヶ月以上経過するまでは献血ができません。
副作用としては重篤なものとして頻度不明ではありますが肝機能障害があります。体が著しくだるいなどの症状が出た時は血液検査などで異常数値がでることがありますのでその後は服用できなくなる可能性があります。その他の副作用として、過敏症や乳房肥大、性欲減退、勃起不全(ED)などがあり、ペニスが勃たないことになってしまいます。
【プロペシアジェネリック】フィンペシア 1mg
インドの大手ジェネリック製薬会社であるシプラ社が製造するプロペシアジェネリックがフィンペシアです。
価格が安いこともあり、ランニングコストが掛かるAGA治療にはとてもありがたいお薬となります。プロペシアからの移行者の購入が多いものとなっております。
プロペシアジェネリックであるため、効果や副作用なども理論上はプロペシアと同じとなります。
何故プロペシアを飲むと男性機能障害(ED)になる?勃たないの?
このようにプロペシアの副作用には勃起不全(ED)やペニスが勃たないなどの男性機能障害を起こす副作用の存在が分かっております。詳細は未だわかってはおりませんが、一説によると、テストステロンの生成が抑制されることで起こると考えられております。
AGAの原因であるDHTは、男性ホルモンの90%以上を占めるテストステロンと5-α還元酵素が結びつくことで生成されます。通常であれば、DHTへと変換されたテストステロンが減少したことで、新たにテストステロンを生成することを体内で行いますが、プロペシアによりDHTへと変換されなくなったことで、テストステロンはそのまま体内で減少せず残ることになります。
テストステロンが減少しないことで、新たにテストステロンを体内でつくることを体は行わなくなります。テストステロンの生成は睾丸で95%生成されるのですが、新たにテストステロンを生成されないことで、睾丸の機能が落ちてしまうことが性欲減退やEDに繋がっているのではないかということです。
そう考えると、溢れたテストステロンを消費し分泌を促進させるために、適度な運度などをすることで勃起不全(ED)等の副作用が改善させれ勃たないペニスが勃つようになるかもしれませんね。
【プロペシアジェネリック】フィンカー 5mg
フィンペシアと同じインドの大手製薬会社であるシプラ社が製造するプロペシアジェネリックがフィンカーとなります。
フィンペシアの1mgに対し5mgと高含量のタイプとなっております。錠剤を割って使用することでランニングコストを抑制することが可能ですが、錠剤を割って使用する際は女性や子供が触れないよう注意しましょう。
プロペシアを飲んで男性機能障害(ED)になる確率ってどれくらい?
では実際にプロペシアを服用することで、EDや勃たないってことになる確率はどのくらいなのでしょうか?
プロペシアの添付文章によると、48週間の二重盲検比較試験では、性欲が落ちる「リビドー減退」が1.1%、「勃起不全」が0.7%でした。また、使用成績調査では臨床試験時の3倍ほどの調査例を行い、「リビドー減退」が0.2%でした。
結果、EDとなる確率は1%ほどとなっておりインターネットでもよく取り上げられているプロペシアでのEDは大きく騒ぎ立てるほどの確率ではないことがわかります。
逆にプロペシアを飲んだらEDになるかもや勃たないと思ってしまうことのほうが「心因性ED」としてプロペシアの成分とは関係ないところでEDとなってしまうことも考えられますので、気にし過ぎには注意しましょう。
【プロペシアジェネリック】フィナステリド 5mg/1mg
プロペシアジェネリックであるフィナステリドは有効成分をそのまま製品名にしているものとなっております。
1mgの通常タイプと5mgの高含量タイプがあり、症状に合わせて選べることが可能です。ミノキシジル製剤と併用することで髪の成長をより効果的に発揮することが可能です。
高含量タイプはその分副作用が強くあらわれる可能性があるので、1mgから服用を開始するようにしましょう。