睡眠障害とアルツハイマー・認知症の関係は?原因や効果的な薬を紹介

最終更新日: 2020/06/18
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今回は睡眠障害・アルツハイマー症・認知症についてです。

それぞれの症状にはどのような原因が考えられ、どんな治療方法があるのか?また、これらの症状にはなにかしらの関りがあるのか、気になる睡眠障害とアルツハイマーについて情報をまとめています。

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睡眠障害(睡眠異常症)について

睡眠障害といってもいくつかの種類に分けられます。一概に睡眠障害といってもいろんな症状があり、その原因や対処法が異なってきますので、まずは自分がどんな睡眠障害かと把握する必要があります。

主に考えられる睡眠障害としては、「不眠症・過眠症・睡眠呼吸障害」があります。この3つの症状について詳しくまとめていきましょう。

不眠症について

不眠症について

不眠症(ふみんしょう)は、その名の通りですが、うまく寝れない状態の事です。ストレス・うつ病・不安などからくる気分的な障害によるものや、喘息・糖尿病・心臓病などの病的なことが原因で起こる不眠症もあります。

不眠症も細かく分かれていますので、以下の症状を参考にして自分が当てハマっているか確認してみましょう。

  • 【入眠障害】
    ・夜ベッドに入ったりしてもなかなか寝付けない状態。ベッドに横たわっていても睡眠がこない、不安状態にあるなどの症状です。
  • 【睡眠維持障害】
    ・睡眠を維持できていない状態です。中途覚醒とも言い、一旦は寝ることができるが睡眠途中で目が覚めてしまう睡眠障害。
  • 【早朝覚醒】
    ・うつ病に起こる症状でもある睡眠障害。寝る事はできるが朝早くに起きてしまい、その後は寝付けない状態となります。
  • 【熟眠障害】
    ・睡眠時間はしっかりと確保できる状態だが、どうも寝ている気がしない。熟睡している感じがしない睡眠障害。

過眠症について

過眠症(かみんしょう)は、簡単に言うととにかく眠気があって眠い状態です。睡眠時間は十分にとれているはずなのに、それでも眠気が襲ってきます。

上記の睡眠時間が足りないという睡眠障害とは真逆の睡眠障害で、学校や仕事中でもいきなり寝てしまうことがあるほど、症状によっては大変な状態です。起きるのも辛くて終始ボーっとしている状態の時もあります。

この過眠症の症状としては、不安・イライラ・幻覚・食欲減退・記憶障害などがあり、比較的若い年代の時に発見されることが多いようです。

この過眠症は脳が睡眠と覚醒を制御する事ができないことが原因となるナルコレプシーや、これに似た症状で、日中の睡眠・疲労が増して日々生活している中でも健康に必要な睡眠が得られない原発性過眠症というのもあります。どちらかというと不眠症に近い症状かもしれません。

睡眠呼吸障害について

睡眠呼吸障害について

睡眠呼吸障害(すいみんこきゅうしょうがい)は、皆んさんがご存知のいびきや睡眠時無呼吸症候群などがあります。

この症状には閉寒性と中枢性があり、閉寒性は成人で1~6%、小児で2%、中枢性は1%の有病率となっています。また閉寒性は舌根部や軟口蓋が下がることで気道が塞がってしまうことが原因で、特に肥満者は健康的な体質の方に比べると3倍以上もリスクがあるとされています。

中枢性は、脳血管障害・重症心不全などが原因で呼吸中枢に障害が起き、呼吸運動がなくなってしまう状態です。その他、閉塞型と中枢型が混合した混合性睡眠時無呼吸症候群という睡眠障害もあります。

睡眠障害にオススメの薬


アルツハイマー症について

アルツハイマー病は認知症の1種です。主な症状としては認知機能が低下したり、人格まで変わってしまうという事が考えられます。認知症の種類の中でもおおよそ6~7割を占めるのが、このアルツハイマー病で、別名アルツハイマー型認知症とも呼ばれています。

【アルツハイマーの発症率】

  • ・65~69歳=0.6%
  • ・70~74歳=1.0%
  • ・75~79歳=2.0%
  • ・80~84歳=3.3%
  • ・85歳~=8.4%

アルツハイマー病は発症年齢で65歳を境に早発型と65歳~の晩期発症に分けられ、早発型の中でも18歳~39歳までを若年期認知症、40歳~64歳までを初老期認知症としています。

アルツハイマーの症状は徐々に進行していき、記憶障害・見当識障害・学習障害・注意障害を含むいくつかの障害があり、普通に生活を送るにも支障が出てきます。これが更に悪化すると食事や着替えをすることもできなくなり、寝たきりの状態になってしまうこともあります。

認知症について

認知症(にんちしょう)は、認知障害の1種です。脳の器質的な障害によって、一度は普通に成長した頭脳でもそれが逆に働いてしまい、頭脳が衰えてしまう状態です。

症状としては、アルツハイマー認知症の項目でも紹介した通り、記憶障害・見当識障害などが起こり、運動の障害がある際には知的障害、また先天的に認知の障害がある際には認知障害とも言います。

認知症は中核症状周辺症状(BPSD)があり、それぞれ異なった症状・原因・治療方法があるので、病院での診断の元正しい治療に専念していく事が大切です。

睡眠障害とアルツハイマーの関係

睡眠障害とアルツハイマーの関係

ここで睡眠障害とアルツハイマー・認知症との関係についてですが、某ニュースサイトの情報を参考に紹介していきたいと思います。

米ウィスコンシン・アルツハイマー病研究センターなどの研究チームが実施した研究結果によると、睡眠障害によって睡眠の質が悪くなると脳内にも老廃物や病変タンパク質が溜まってしまい、アルツハイマー病を発症させる原因となる可能性があるとの事です。

この研究では認知症状のない健康な大人(平均年齢63歳)101人を対象にして、脊髄液を調べ、睡眠の質とアルツハイマー病の関係を調査したようです。

その結果、睡眠障害を告白した人ほど、脳細胞の損傷やタンパク質の病変が見られると判明したみたいです。睡眠とアルツハイマー病との関係はある程度解明したようですが、それでも睡眠障害の方が確実にアルツハイマー病になるとは断定できないようなので、今後の研究結果にも期待したいところです。

睡眠障害の治療・改善

睡眠障害の治療改善方法ですが、上記で紹介した症状によってその治療方法も異なります。

入眠障害であれば、寝付けが悪い状態なので夜には食事や運動をしないようにしましょう。適度なストレッチリラックスできる音楽を聴くことで副交感神経を活性化させる事を意識しましょう。お酒に頼って泥酔して寝るのは危険です。

熟眠障害は起きる時間を統一するように、アルツハイマーの治療・改善

アルツハイマー・認知症の治療方法としては、主に薬を服用した治療方法や、身体を動かす治療方法があります。

薬の服用は、主に病気の進行を遅らせる効果が期待できますが、副作用もあるので専門医に相談しつつ飲むようにしましょう。

身体を動かすのも脳を活性化させるには大変有効な手段ですので、運動をはじめたり、字を書いたり、将棋など頭を使うことを少しずつ始めていくのもオススメですよ。

睡眠障害とアルツハイマー症まとめ

睡眠障害とアルツハイマー症まとめ

睡眠障害とアルツハイマーの関係性についてはいかがでしたでしょうか。

アルツハイマーになってしまうと徐々に症状が進行していき、最後は寝たきりの状態になってしまうなんて辛いですよね。一度きりの人生であれば、最後まで楽しく生涯を終えたいもの。最近の研究結果では睡眠障害の方の方がアルツハイマー病になりやすいというような結果もあるようなので、現時点でアルツハイマー病になっていない方でも、睡眠障害には気を付けるようにしましょう。せっかくここまでお読みいただいたので、これらの情報を参考にして十分な睡眠と健康的な運動を心がけてください。

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