リドカインとキシロカインの違いとは?効果や副作用は同じ塗り薬?
局所麻酔薬を探した時、一番に名前が挙がってくるのが「リドカイン」や「キシロカイン」です。
ただ、これらの麻酔薬に関して、具体的な効果の違いや副作用の違いについて正しく理解できていない方も多いと思います。
というわけで本記事では、そもそもリドカインとキシロカインにはどんな違いがあるのか?という議題をメインにして、細かい作用や特徴、使用時のリスクなどについて解説します!
目次
リドカインとキシロカインの違いについて
まずは、リドカインとキシロカインの違いについて簡単に説明しておきますが、結論を先にお伝えすると「リドカイン」も「キシロカイン」も基本的には同じです。
その理由に関しては以下にまとめてみましたので、参考までにご覧ください。
リドカインとは?
リドカインは、世界的にも幅広く使用されている局所麻酔薬の成分ですが、麻酔効果以外にも抗不整脈のお薬として使用されていたり、神経痛や手足の痺れなどにも有効とされています。
主に、
・局所麻酔薬
・抗不整脈薬
・外用薬
などとして、一部作用の弱いものに関しては市販でも販売されています。
キシロカインとは?
キシロカインは、リドカイン成分やアドレナリンを含むお薬の総称名です。
つまり、リドカインを含んでいるお薬がキシロカインという名称で販売されているので、「キシロカイン=リドカイン」という認識でも問題ありません!
ただ、最近ではキシロカインの後発品として「リドカイン」という名称で販売されている麻酔薬などもあり、少しややこしくなっている現状もありますが、基本的には同類の薬であり同じ意味合いだと思っておいてOKです。
効果や副作用に違いはある?
上記の事からもわかるように、リドカインとキシロカインには特別な違いはありません。
ですが、1つ注意するポイントがあります!
麻酔効果の期待できるリドカインは「塩酸リドカイン」と言われているもので、基本的には単体で構成されているものが多いですが、塩酸リドカインに+αで「アドレナリン」が含まれている場合には注意が必要です。
アドレナリンを含んだキシロカインに関しては、血管の過度な収縮によって壊死する危険もあるので、指、趾、陰茎の麻酔への使用が禁止されています。
リドカインとキシロカインの意味合いはほとんど同じですが、アドレナリンが含まれいるかどうかで作用の違いが出てきますので、局所麻酔薬を購入する際にはその点に注意しておきましょう!
リドカイン(キシロカイン)の作用や特徴
ここからは、リドカインとキシロカインを同じものと考えて、具体的な作用や特徴、飲み合わせや服用時のリスクなどについて解説したいと思います。
基本的な作用は局所麻酔薬で、使用した部分の神経を一時的に麻痺させることでその部位の痛みを感じなくする効果を得る事ができます。
いろいろな部位に使用でき、尚且つ即効性も期待できることから、医療機関などでも幅広く使用されているのが特徴です。
飲み合わせや食べ合わせの注意点
リドカインにも併用禁忌と言われている薬があります。
何かしらの薬を常備薬として飲んでいる場合や、リドカイン成分に対してアレルギーを持っている方なども注意が必要です。
例えば、オピオイド系の鎮静・鎮痛薬によって意識障害や呼吸抑制の副作用が強くなってしまったり、アミオダロンなどの抗不整脈薬の作用を増強させてしまう可能性もあります。
一部の医薬品類はリドカインと相性が悪いので、病気や持病で薬を使用している方はかかりつけの医師に確認するようにしましょう。
使用時の副作用やリスク
リドカイン(キシロカイン)で考えられる副作用は以下の通り。
よくある副作用 | 基本気に副作用は少ない |
---|---|
重い副作用 | 気持ち悪い、冷汗、顔面蒼白、手足の冷え・しびれ、耳鳴り、息苦しい、胸苦しさ、めまい、脈が速い・弱い、血圧低下、目の前が暗くなり意識が薄れる、眠気、意識が薄れる、震え、痙攣 |
その他の副作用 | 眠気、吐き気、気管内挿管後の咽頭痛、嗄声 |
など、リドカインに関しては基本的に副作用が少ないと言われていますが、稀に上記にまとめたような重い副作用やその他の副作用の症状が現れる事があります。
局所麻酔薬だからと言って適当に使うのではなく、考えられるリスクをすべて理解した上で安全にご利用いただく事が大切です。
正しい使い方や用法
リドカインにも様々な形状があります。
局所麻酔薬としての使い道が有名ですが、塗り薬以外に液体で使用するケースもあります。
リドカインがどんな形状で商品化されているかによって使い方が異なるので、塗り薬にしろ液体にしろ、正しい用法で使うようにしてください。
例としては、
【ゼリー】男子は200~300mg(10~15mL)、女子は60~100mg(3~5mL)
【液体】通常成人では80~200mg(2~5mL)
【点眼液】成人では1~5滴を点眼
とまぁこんな感じで、用途によっても使い方が変わってくるという事です。
性別や年齢によって用量・用法も変わってくるので、自分に適切な用法に合わせて使う事が重要です。
【おすすめ】通販で大人気の局所麻酔薬3選
リドカインとキシロカインの違いや基本的なスペックを理解できたところで、リドカインを局所麻酔薬として使いたい方の為に、通販でも買えるおすすめの局所麻酔薬を3つほど紹介したいと思います。
医療現場でも使用されているリドカインですが、なかなか市販では購入する事ができませんので、個人輸入を利用して購入する手段を紹介します!
リドカイン5%
リドカインジェリー2%
キシロカインゼリー2%
局所麻酔薬はどんな場面で使える?
上記の商品説明を見てもわかる通り、リドカイン(キシロカイン)などの局所麻酔薬の主な効果としては、
- ・筋肉痛や関節痛の痛み軽減
- ・一時的な早漏改善
- ・タトゥーの術後の痛み緩和
- ・ピアスの穴の痛み緩和
- ・脱毛時の痛み軽減
などが使用用途となります。
使用する場面は人それぞれですが、冒頭でもお伝えした通り併用禁忌薬や副作用などには細心の注意を払ってご利用ください。
【まとめ】リドカインとキシロカインは名称違いだけ!
- リドカインとキシロカインには特別な違いはなく成分名と商品名の違いだけ
- 後発品などもあるが基本的な効果や副作用に違いはない
- 局所麻酔薬を個人が使用する際には用量・用法を必ず確認して安全に使う事が大事
局所麻酔薬は市販では手軽に購入できないので個人輸入通販を利用する方がたくさんいます。
しかし、個人が局所麻酔薬を利用する際には不安要素もありますので、説明書きや用法を必ず確認して安全を第一に考えて使用する事が大切です。
使いすぎても麻酔の作用を強く感じてしまう可能性がありますし、量が少ないと十分な効果を実感できないケースもありますので、自分の症状と薬の効果を上手い具合に合わせる事を意識して使ってみましょう。
どうしても不安な方は、適当に使うのではなくお近くの病院や専門機関などで相談して理解してから使うようにしてくださいね!