デパスの効果時間は約何時間?服用し過ぎると依存性が高くなる?
デパスは、抗不安作用や睡眠作用が期待できるお薬です。
2016年に向精神薬に指定されてからは一般に流出する事がなくなりましたが、未だにデパスの事を調べる方が多いという現状もありますので、今回の記事ではデパスの効果時間やデパスにおける依存性のリスクなどについてご紹介!
今でこそ処方されることも滅多にありませんが、まだ所持している方の為にも服用時の注意点を細かく解説したいと思います。
目次
デパスの効果時間についての解説
まずはデパスの効果時間や飲み方などについてまとめてみました。
デパスは作用が強力という事で向精神薬に指定されており、そのイメージが定着して危険な薬と思っている方も多いかもしれませんが、正しい用量・用法で服用すればリスクも最小限に抑える事ができます。
つまり、デパスの効果時間や具体的な作用を知る事はデパスを服用する上で欠かせない情報の1つとも言えるので、気になる方はぜひ最後までお読みください。
デパスの特徴やメリット
デパスの特徴やメリットとしては、以下のようなことが挙げられます。
- ・飲んでから効くまでが早い
- ・鬱病に効果的
- ・他の抗うつ薬より筋弛緩作用が強い
- ・睡眠促進作用も期待できる
以上です。
デパスの効果時間はおおよそ6時間前後とそこまで長く作用するわけではありませんが、とにかく効き目が早いので症状を早々に緩和させることができます。
また、筋弛緩作用や睡眠促進作用もあり、鬱病以外の症状にも幅広く適用するのが特徴です。
デパスはどのように作用するのか
デパスを飲むことによって不安な気持ちや緊張を和らげることができ、さらに興奮を抑えたりイライラを鎮める事によって眠りにつきやすくなります。
脳の中にあるリラックス系の神経受容体「BZD受容体」に結合することによって、リラックス系の神経を活性化させ、それにより抗不安作用が期待できるというものです。
デパスを飲むことによって得られる効果効能については以下の通り。
- ・神経症での「不安・緊張・抑うつ・神経衰弱症状・睡眠障害」
- ・うつ病での「不安・緊張・睡眠障害」
- ・心身症(高血圧症、胃・十二指腸潰瘍)での「身体症候・不安・緊張・抑うつ・睡眠障害」
- ・統合失調症での「睡眠障害」
- ・頸椎症、腰痛症、筋収縮性頭痛での「不安・緊張・抑うつ・筋緊張」
デパスの飲み方と作用時間
前述の通り、デパスは幅広い症状に効果的なお薬ですが、飲み方に関しては各症状によって異なりますので注意が必要です。
安易な考えで多用したり乱用すると、副作用の症状が強く出てしまったり体調を悪くする可能性もありますので用量・用法については十分に確認した上で服用してください。
神経症、うつ病 | 1日3mg/3回に分けて服用 |
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心身症、頸椎症、腰痛症、筋収縮性頭痛 | 1日1.5mg/3回に分けて服用 |
睡眠障害 | 1日1~3mg/就寝前に1回 |
※ここで紹介している用量は成人を対象にしていますので、高齢者が服用する際には医師の指示に従って服用してください。
デパスの半減期の目安
デパスの半減期に関しては以下の通りです。
【半減期】おおよそ6時間
【最高血中濃度到達時間】おおよそ3時間
半減期とは血中濃度が半分に達するまでの時間で、最高血中濃度到達時間は血中濃度がピークになるまでの時間の事です。
デパスの効果は向精神薬に指定されるくらいですからそれなりに強いですが、効果の持続時間に関してはそこまで長くないので、1日に3回程度服用して効果を持続させる必要があります。
デパスの依存性についての解説
デパスの効果時間や作用について理解できたところで、次はデパスの依存性について詳しく解説したいと思います。
ここでは、服用時のリスクやデパスのデメリットなどのマイナス面をまとめてみました。
デパスを飲んだ時の副作用
デパスの主な副作用としては、以下のような症状が挙げられます。
「眠気、ボーッとする、注意力・集中力低下、頭が重い感じ、ふらつき、めまい、けん怠感、脱力、まぶたが下がる、生理不順、乳汁分泌」
これらはデパスを服用した時の副作用の報告例として多いものです。
ただ、デパスにはこれら以外にも重い副作用があります。
それが以下の症状。
「依存、イライラ、強い不安感、不眠、震え、痙攣、混乱、幻覚、興奮、朦朧状態、息切れ、息苦しい、起床時の頭痛、頭重感」
これらの副作用に関しては滅多に起こる事がないと言われていますが、念のため覚えておくと良いでしょう!
デパスのデメリットとリスク
上記を踏まえた上で、デパスを服用する前に知っておきたいデメリットとリスクも以下に紹介します。
- ・副作用がある
- ・依存しやすい
- ・効果時間が短い
- ・高齢者の服用には注意
デパスの併用禁忌薬や飲み合わせ
デパスには併用禁忌があります。
例えば、普段から別の病気の薬を飲んでいる方や医師から処方されている薬を飲んでいる方などが対象となり、デパスと一緒に服用する事で様々な症状を引き起こす可能性があるので注意が必要です。
【併用禁忌の一例】
中枢神経抑制剤 | 眠気、血圧低下、運動失調、意識障害などの症状が起こる可能性が高い |
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MAO阻害剤 | 過鎮静、昏睡、痙攣発作、興奮などの症状が起こる可能性が高い |
フルボキサミンマレイン酸塩 | 規定値以上に血中濃度を上昇させるリスクがある |
アルコール | 精神機能、知覚・運動機能の低下などの症状が起こる可能性が高い |
デパスの依存性に関する使用者の口コミレビュー
デパスを服用した事のある方達のリアルな意見をまとめてみました!
依存するかしないかは人それぞれですが、やっぱりできる事なら依存する前に減薬するのが大事ですね。
これはデパスに限ったことではなく、他の抗うつ薬や精神安定剤にも言える事なので、十分に注意して体の安全を第一に考えて服用するようにちゃんと管理して飲みましょう。
デパスの依存性や離脱症状について
最後に、デパスの依存性や離脱症状についての心構えをお伝えしたいと思います。
デパスの効果時間はそこまで長くありませんが、飲み続ける事によるリスクもいろいろと考えられるので、薬に依存しないように意識して服用する事をおすすめします。
飲みすぎは注意
デパスに関しては、前述の通り基本的には1日3回までで1回の用量も決められていますので、いくら効き目が弱いからと言っても、自己判断で規定量以上に服用する事は止めましょう!
もしどうしても用量を増やしたいのであれば、事前に医師に相談してから安全に配慮した状態で飲むことが大切です。
減薬する事も大事
1日3回というのは1つの目安ですが、鬱の症状や不眠症の症状が軽い場合にはそこまで薬に頼る必要もありません!
なので、「今日は1回飲めば十分かなぁ」という感じで、少しでも飲まないでリラックスする方法に考えてみましょう。
長期間デパスの服用を続けると減薬する時も大変になるので、薬の服用はほどほどにを意識してみる事をおすすめします。
デパスの効果時間に関するまとめ
- デパスの効果時間は半減期が6時間程度で最高血中濃度到達時間が3時間程度が目安となる
- デパスの効果時間は比較的短いので1日に3回を目安に服用して様子をみる
- 抗うつ薬は依存性のリスクや離脱症状なども起こり得るので減薬を考えつつ飲むことが大事
以上が今回の総評となりますが、デパスの効果時間や副作用などのリスクについては概ねご理解頂けたかと思います。
また、今回の内容に関してはデパスだけでなく他の抗うつ薬や睡眠薬にも言える事がたくさんありますので、もしこれから抗うつ薬などの服用を考えているのであれば少しでも参考にして、薬を安全に飲むことを意識して頂ければ幸いです。
薬だけに頼らずに自分なりのストレス発散方法や眠りやすくなる対策などを日々模索して、できる限り薬に頼らない生活を目指していきましょう!