吸入薬にはどんな種類がある?ステロイド薬以外もまとめて教えます
吸入薬にもいろんな種類があります。
どんな症状を抱えているかによっても使用する吸入薬が異なるので、喘息の方や、気管支炎などの辛い症状を緩和するためにはその症状に適した吸入薬を使用する必要があります!
ここでは、一般的な吸入薬からあまりメジャーでない吸入薬まで、それぞれの種類やタイプ別に分けてご紹介!
「吸入薬ってなにが違うの?」と思っている方はぜひご覧ください。
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目次
喘息薬にはこんな種類がある
まず、代表的な吸入薬の種類を挙げていきましょう。
・吸入ステロイド薬
・配合剤(吸入ステロイド+β₂刺激薬)
・長時間作用性β2刺激薬
・短時間作用性β2刺激薬
・化学伝達物質遊離抑制薬
・短時間作用性抗コリン薬
・長時間作用性抗コリン薬
主な吸入薬の種類は以上の通りです。
これらの吸入薬は症状に適したモノを使用する必要があり、適応したモノを使用するからこそ症状を抑える事ができるのです。
吸入薬を種類別にまとめてみた
次に、吸入薬のそれぞれの種類を表でまとめてみました。
前項でも紹介した通りいろんな吸入薬がありますので、自分が使っているのがどのタイプの吸入薬か、処方される際や通販で購入する際の目安としてください。
吸入ステロイド薬
吸入ステロイド薬、強い抗炎症作用があり、喘息の治療には欠かせない吸入薬です。
種類 | 一般名 | 商品名(吸入器) |
---|---|---|
吸入ステロイド薬 | フルチカゾン | フルタイド(pMDI) |
吸入ステロイド薬 | フルチカゾン | フルタイド(ディスクヘラー) |
吸入ステロイド薬 | フルチカゾン | フルタイド(ディスカス) |
吸入ステロイド薬 | ブデソニド | パルミコート(タービュヘイラー) |
吸入ステロイド薬 | ブデソニド吸入懸濁液 | パルミコート(ネブライザー) |
吸入ステロイド薬 | ベクロメタゾン | キュバール(pMDI) |
吸入ステロイド薬 | シクレソニド | オルベスコ(pMDI) |
吸入ステロイド薬 | モメタゾン | アズマネックス(ツイストヘラー) |
吸入ステロイド+β2刺激薬
配合薬は、吸入ステロイド薬と長時間作用性β2刺激薬が配合されている吸入薬です。
種類 | 一般名 | 商品名(吸入器) |
---|---|---|
配合薬 (吸入ステロイド+β2刺激薬) |
サルメテロール/フルチカゾン | アドエア(pMDI) |
配合薬 (吸入ステロイド+β2刺激薬) |
サルメテロール/フルチカゾン | アドエア(ディスカス) |
配合薬 (吸入ステロイド+β2刺激薬) |
ホルモテロール/ブデソニド | シムビコート(タービュヘイラー) |
長時間作用性β2刺激薬
長時間作用性β2刺激薬は、気管支を拡張する薬で、長期管理薬として毎日使用する吸入薬です。
種類 | 一般名 | 商品名(吸入器) |
---|---|---|
長時間作用性β2刺激薬 | サルメテロール | セレベント(ディスクヘラー) |
長時間作用性β2刺激薬 | サルメテロール | セレベント(ディスカス) |
長時間作用性β2刺激薬 | インダカテロール | オンブレス(ブリーズヘラー) |
長時間作用性β2刺激薬 | ホルモテロール | オーキシス(タービュヘイラー) |
短時間作用性β2刺激薬
短時間作用性β2刺激薬は、吸入薬の中でも発作治療薬として使用されています。
種類 | 一般名 | 商品名(吸入器) |
---|---|---|
短時間作用性β2刺激薬 | プロカテロール | メプチン(pMDI) |
短時間作用性β2刺激薬 | プロカテロール | メプチン(クリックヘラー) |
短時間作用性β2刺激薬 | プロカテロール | メプチン(ネブライザー) |
短時間作用性β2刺激薬 | サルブタモール | サルタノール(pMDI) |
短時間作用性β2刺激薬 | サルブタモール | アイロミール(pMDI) |
短時間作用性β2刺激薬 | サルブタモール | ベネトリン(ネブライザー) |
その他の吸入薬・吸入器
上記以外の吸入薬・吸入器の種類を一覧で紹介しています。
種類 | 一般名 | 商品名(吸入器) |
---|---|---|
化学伝達物質遊離抑制薬 | クロモグリク酸ナトリウム | インタール(pMDI) |
化学伝達物質遊離抑制薬 | クロモグリク酸ナトリウム | インタール(ネブライザー) |
短時間作用性抗コリン薬 | イブラトロピウム | アトロベント(pMDI) |
短時間作用性抗コリン薬 | オキシトロピウム | テルシガン(pMDI) |
長時間作用性抗コリン薬 | チオトロピウム | スピリーバ(ハンディヘラー) |
長時間作用性抗コリン薬 | チオトロピウム | スピリーバ(レスピマット) |
長時間作用性抗コリン薬 | グリコピロニウム | シーブリ(ブリーズヘラー) |
どの吸入器がオススメなの?
吸入薬の種類に関しては簡単にご理解頂けたかと思います。
基本的には、喘息、気管支炎、COPDを発症した場合には専門の病院で薬を処方してもらうのが一般的だと思いますが、何かしらの事情で病院に行けない事もあると思います。
そんな時は個人輸入を利用して吸入器を購入するのもオススメ!
処方されているお薬とは異なりますが、基本的には上記で紹介した吸入薬のジェネリック品(後発医薬品)として取り扱っていますので、同じ成分を含み正規品同様の作用が期待できる吸入薬です。
どうしても病院が良いという方は、早めにかかりつけの病院で吸入薬を処方してもらい、急いでいるという方は通販での購入も検討してみると良いでしょう。
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吸入器の特徴と注意点
吸入薬にはいろんなタイプがありますが、その中でも代表的な吸入器が以下のタイプです。
・エアゾールタイプ
・ドライパウダータイプ
・ネブライザー
これらにもそれぞれ特徴や注意点がありますので、改めてこちらでも紹介しておきたいと思います。
普段から何気なく使用している吸入薬と言えど、注意点や特徴を把握しておくことは薬を服用する上でも大切な事なので、ぜひご参照下さい!
エアゾールタイプ
エアゾールタイプは、吸入薬の中でも代表的なタイプで、小型で持ち運びしやすいのが特徴です。
噴霧(ふんむ)された薬剤を吸い込んで症状を緩和するお薬なので、発作を起こした時なども吸入しやすくて便利なタイプ。スペーサーと呼ばれる器具もあり、これは小児や高齢者などが吸い込みやすくなるための補助具として使用します。
注意点としては、噴霧と吸い込みのタイミングを合わせる事が重要なので、多少なり練習が必要になる事と、エタノールなどによってむせてしまう場合もあるという事です。
ドライパウダータイプ
ドライパウダータイプは、粉末状の薬剤を吸入器で吸い込むタイプです。
自分のタイミングで吸入できるのが特徴で、エアゾールタイプのようにタイミングを合わせる必要もありません!
口の中に薬剤が残りやすいのがデメリットとしてあげられますので、吸入後はしっかりとうがいをする必要があります。また、幼児や高齢者など吸い込む力が弱い場合には、使用できない事もあります。
ネブライザー
ネブライザーは、幼児や高齢者向けの吸入器です。
専用の器具を使って、霧状となった薬剤を吸い込みます。特別大きく吸い込む必要もなく、自然な呼吸で吸入する事ができるのが特徴。
ただし、吸入に時間がかかってしまう事と、電力がないと使用できないタイプもあるので、持ち運びや使い勝手はあまり良くないと言えます。
自宅で使用する分には十分だと思います。
吸入薬に関するまとめ
吸入薬と言っても自分が使っていないタイプの種類はあまり把握していない方も多いと思います。
また、家族が喘息やCOPDの場合には周囲の協力が必要不可欠な場合もありますので、こういった吸入薬の情報をしっかりと理解してもらう事も大切です。
喘息の発作はいつ起こるかわかりませんので、日常的に予防したり、万が一に備えて吸入薬を常備しておくことが重要。自分の命に係わる問題なので、薬に対する知識もしっかりと頭に入れておきましょう。
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